長年の習慣だった新聞購読と年賀状。
値上げをきっかけに、この2つを62歳の今年、やめることにしました。簡単には決められず、1年以上悩みましたが、新しい生活に向けて一歩を踏み出すことができました。
私の決断の理由と、その過程での思いを同じように迷っている方へお伝えします。
新聞購読をやめた理由

新聞を止めることに、なぜそれほど時間がかかったのでしょうか。
友人との会話で「○○って新聞に載っていたよね」と話題にあがることがあり、この会話についていけなくなる不安がありました。
さらに、退職後は必然的に社会とのつながりが減っている中で、新聞までやめてしまうと、また一つ社会から遠ざかってしまうような寂しさも感じていました。
長年の習慣として親しんできた新聞には、実は多くのメリットがありました。
- 地域の詳細な情報が得られる
- 新聞紙の実用的な活用(油の廃棄時や、梱包材として)
- 広告の割引クーポンが使える
- 知人の訃報や異動情報がわかる
- 大谷翔平選手の活躍など、好きな記事の切り抜き保存ができる
こうしたメリットがある一方で、昨年から購読料が値上がりし、月額3900円に。65歳から年金生活が始まる私にとって、この出費は大きな負担でした。
また、退職後は時間的な余裕ができたにもかかわらず、いつでも読めるという安心感からか、逆に読まなくなってしまいました。
ニュースはネットで気になる記事を探して読むことが多くなり、新聞を開く機会は減る一方でした。
特に昨年から始めたメルカリやブログの活動に時間を費やすようになり、新聞を読む時間はますます減っていきました。
それでも、「これから始めるブログの題材探しに新聞は役立つかもしれない」という思いもあり、なかなか決断できずにいました。
社会から一歩遠ざかるような不安と寂しさを感じながらも、1年に及ぶ葛藤の末、先日、新聞販売所に電話をして購読中止を伝えました。
ネットでは解約が難しいという情報もありましたが、予想以上にスムーズに手続きが完了。
来月1日からは新聞が届かない生活が始まります。
年賀状をやめた理由

年賀状は日本の大切な年中行事の一つで、一年に一度の近況報告と挨拶を交わす機会でした。私にとって年賀状には次のようなメリットがありました。
- 遠方の友人や親戚との関係を保てる
- 相手の住所や家族の変化を知ることができる
- 一年に一度の近況報告で絆が途切れない
- 手書きの文字で温かみのある交流ができる
- 思い出の写真を共有できる
しかし、昨年10月からの郵便料金の大幅値上げが、私の決断を後押ししました。通常はがきが63円から85円に値上がりしました。企業でも経費削減のため年賀状をやめる動きが広がっているそうです。
同世代の友人たちの間でも、年賀状じまいをする人が増えてきました。毎年の印刷に加え、一言添える手間も年々しんどく感じるようになっていました。
NHKニュースによると、今年の年賀状配達数は前年比34%減の約4億9100万枚と、平成20年以降で最も少なくなったそうです。
年に一度の交流は確かにうれしいものでしたが、この機会に区切りをつけることにしました。
長年の習慣が一つ、また消えていきます。
おわりに
メルカリやブログという新しいことを始め、新聞と年賀状という長年の習慣を手放す。62歳にして、私の暮らしの形が大きく変わろうとしています。
来月1日、新聞が届かない朝を迎えたとき、きっと一抹の寂しさを感じるでしょう。
でも、これも人生の新しいページ。
変化を受け入れながら、自分らしい暮らし方を見つけていきたいと思います。