60代からの穏やか資産形成 〜新NISA時代の私の投資スタイル〜

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PCとコーヒーカップPCとコーヒーカップ 60代の投資

「投資」という言葉を聞くと、どんなイメージを持ちますか?

私は58歳のとき、つみたてNISAから投資を始めました。2024年12月時点で、4年間の評価損益は+39.98%です。

つみたてNISAから新NISAへと投資を継続し、試行錯誤を重ねながら、自分なりの投資スタイルが少しずつ見えてきました。

新NISA開始2年目を迎えるにあたり、シニア世代から投資を始めようと考えている方々や、現在の投資内容を検討されている方々に、私の経験が少しでもお役に立てればと思います。

投資との出会い

YouTubeがきっかけで58歳から投資を開始

「投資はお金持ちのもの」という固定観念からの解放

私は58歳になるまで、投資は「お金持ちがするもの」「難しそう」と思い込み、全く興味を持っていませんでした。

そんな私が投資を始めたのは、たまたま見かけた投資系YouTubeがきっかけでした。

インフレによる預貯金の目減りが気になり始めていた時期。投資系YouTubeを通じて、投資は特別なことではなく、むしろ資産を守るために必要なことだと気づかされました。

「誰でも始められる」「少額から可能」という言葉に背中を押され、まずはYouTubeで投資の基本を学び始めました。

口座開設の方法から、投資信託の選び方まで、分からないことはすべてYouTubeで解決できました。

おすすめYouTubeチャンネンル

私がよく見ているYouTubeチャンネンルを紹介します。リンクを貼っている動画を窓口にして、各チャンネルの他の動画もぜひ見ていただきたいと思います。

両学長 リベラルアーツ大学

【歴史が変わる】新NISAのココがスゴイ5選【株式投資編】:(アニメ動画)第408回

【投資家】ぽんちよ

【超簡単】新NISA・完全自動ほったらかし投資戦略の始め方!完全ガイド

S&P500最強伝説(高須幹弥先生、「オススメ投資系YouTubeベスト5!」の5位)

僕はこうする、新NISA

節約オタクふゆこ

【最終結論】新NISA、私はこうします【最も合理的な投資戦略】

株の買い時を考えるチャンネル

新NISA 成長投資枠はこの2銘柄

BANK ACADEMY / バンクアカデミー

【よくある質問】2025年の新NISAは一括投資と積立投資、どっちを選ぶ?2025年の相場予想も徹底解説

鳥海翔の騙されない金融学

50代60代の新NISAの積立額は月〇万円が最適解です!新NISAで効率よく稼ぐためのシミュレーションをしてみました!

投資入門アニメ

【新NISA】全世界株vs米国株 最後はお金じゃない 私の結論【後編】

投資系YouTubeに出会えてよかった!!

最初の一歩:つみたてNISA

「eMAXIS Slimオールカントリー」を選んだ理由

最初に選んだのは、つみたてNISAでの「eMAXIS Slimオールカントリー」への投資です。

当時、ほとんどの投資系YouTubeで推奨していたのが「eMAXIS Slimオールカントリー」でした。

また、山崎元さんの「ほったらかし投資術」という書籍でも、このインデックス投資を推奨していました。

投資先を選ぶための知識がほとんど無かった私は、「世界経済の成長に連動する安定感と、手数料の安さが魅力でお勧め」というアピールポントを信じて決めました。

王道!eMAXIS Slimオールカントリー

月33,333円の積立で安心スタート

私が58歳で始めたつみたてNISAは、年間の投資金額の上限が40万円だったので、月33,333円が最高積立額になります。

その金額なら、万が一の暴落でも耐えられると考えました。

「つまみ食い投資」の経験とその後

投資を始めて4年、まだ初心者レベルですので、YouTubeなどの情報が頼りというスタンスは変わりません。

再生数を稼ぐために、注目度が高い話題を取り上げたり、若干大げさなサムネイルを使用したりする傾向もあるというYouTubeを盲信せず、あくまで最後は自己責任です。

しかし、自身の投資実績を紹介しながら、いろいろな統計を元に分析・解説されているYouTuberさんの情報は参考にしてもいいのではないかと思っています。

信頼できそうなYouTuberさんの情報から、興味をもった銘柄に少額ずつ投資する「つまみ食い投資」のようなスタイルができあがってきました。

S&P500、楽天VTI、先進国インデックスへの展開

eMAXIS SlimS&P500」や「楽天VTI」「eMAXIS Slim先進国インデックス」にも投資を広げていきました。

オールカントリーとS&P500の二刀流はアメリカの比重が大きく、分散にならないため意味が無いとも言われます。

ただ、今年一年のS&P500の成長率・リターン率を見て、少しでも買ってみたいという欲が抑えられませんでした(笑)

「楽天VTI」「eMAXIS Slim先進国インデックス」は、現在では投資をしていません。売却はせず、保有したまま運用を続けており、どちらも複利の効果でリターンが増えています。

ネオモバイル証券での高配当株投資

少しずつ投資に慣れてくると、新しい投資にも挑戦したくなりました。

SBIネオモバイル証券で「日本個別株の高配当株投資」を始めました。こちらもYouTubeの情報によるものです。

普通、日本の個別株は100株単位でしか購入できません。しかしネオモバでは、1株単位、100円単位から購入できました。

YouTubeの両学長のチャンネルでは、当時、推奨する高配当銘柄リストが紹介されていました。(現在は影響が大きいとのことで、リストは紹介されていません)

そのリストを参考にして、数銘柄を無理のない金額で買ってみました。

このことによって、個別株の株価推移や会社の財務状況の見方などが少しずつ分かってきました。

※SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は、2024年1月9日にSBI証券と経営統合(合併)し、独自サービスは終了しています。SBI証券で、継続運用しています。

日本個別株の高配当株投資の詳細については、「60代の高配当株投資 : 私の体験と新NISA時代の選択」をご覧になってください。

SCHDとの出会い

最近では米国の優良企業への投資で安定した配当収入が期待できると話題の高配当ETF「SCHD」を成長投資枠で購入しました。

このように、YouTubeや書籍から得た情報を元にして、いわば「つまみ食い投資」的な投資を続けてきました。

振り返ってみると、この探究心が私なりの投資の幅を広げることにつながったように思います。

SCHDもYouTubeで知りました。成長投資枠が残っていてよかったです。

シニア世代の投資リスクと向き合う

年金収入だけの生活での投資判断

年金生活者として投資と向き合う中で、常に頭を悩ませているのが「リスクとどう付き合うか」という問題です。

年金収入だけの生活では、投資で大きな損失を出してしまうと、その回復を待つ時間的余裕も、挽回するための追加収入も期待できません。

一方で、預貯金だけに頼っていては、年々進むインフレによってお金の価値が目減りしていくのを実感します。

スーパーでの買い物や、光熱費の支払いなど、日々の生活の中で物価上昇を肌で感じる度に、資産を守るための投資の必要性を痛感しています。

リスクと共に悩ましいのは、「いったいどれくらいの金額を投資に回すべきか」という問題です。

「100-年齢」のパーセンテージを投資に向けるという指標がありますが、実際には年金収入での生活の中で、「余裕資金」がいくらなのかの判断が難しいものです。

結局、つみたて投資枠と成長投資枠の合計360万円の満額投資は無理でした。

インフレ対策として投資を増やしたい気持ちと、将来への不安との間で、今でも手探りの状態が続いています。

また、投資を始めて気づいたのは、むしろ「投資をチェックしすぎない」ことの大切さでした。

実は、コロナショックの暴落期、私は競馬に集中していて投資のことをすっかり忘れていました。暴落が回復してから、「あ、暴落があったんだ」と気づいたほどです。

このエピソードは、「投資は忘れている人が一番強い」という言葉の意味を体感させてくれました。山崎元さんの「ほったらかし投資術」と同じですね。

リスク、投資額、一括かスポット買いか・・・悩みながらも一歩一歩

現在の私の投資スタイル

投資を始めて4年、試行錯誤を重ねる中で、徐々に自分なりの投資スタイルが形になってきました。

私の投資の中心は、世界の株式市場全体に投資できるインデックスファンド「eMAXIS Slimオールカントリー」です。なぜなら、個別の国や企業を選ぶ必要がなく、世界経済全体の成長を取り込めるからです。

世界経済の成長に連動する安定感と、手数料の安さが、年金生活者の私には魅力的でした。

そこに、新たな選択肢として加わったのが高配当ETFの「SCHD」です。米国の優良企業への投資で安定した配当収入が期待できることから、成長投資枠で購入を決めました。

SCHDは、新NISAではなく特別口座向きとも言われています。しかし、私は配当金にかかる二重課税のうち、国内の分だけでも非課税になることのメリットを優先しました。

また、SBIネオモバイル証券で日本の高配当株を少額から購入できることを知り、お試し感覚で始めた投資も、今では貴重な配当収入源の一つとなっています。

※ネオモバで購入した銘柄は、SBI証券の特別口座に自動的に移管され、引き続き運用が続いています。

さらに、株式市場の変動に備えて、米国債EDVでリスク分散も図っています。

どちらも、まずはお試しという感覚で、少額ずつ購入してみました。債券が株式と相反する値動きをする傾向があることが、少しずつ分かってきました。

EDVは値動きが大きく、マイナスになることも多いですが、年に4回分配金が出ます。

このように、インデックス投資という土台の上に、高配当株やETF、債券という異なる性質の投資を組み合わせながら、年金生活の中で心理的に苦しくない投資スタイルを模索しています。

2025年の投資計画

2025年の具体的な投資計画としては、積立投資枠では月々の「eMAXIS Slimオールカントリー」の積立を継続しながら、成長投資枠では「SCHD」への投資を進めていく予定です。

ここで私が常に葛藤しているのが投資のタイミングです。

統計的には一括投資の方が収益は高いと言われています。頭ではそれを理解していても、まとまった資金を一度に投資することへの不安は大きく、踏み切れません。

結局のところ、私は「つみたて投資枠」の積立と「成長投資枠」のスポット買いを選んでいます。投資の王道からすれば、必ずしも最適な選択ではないかもしれません。

でも、年金生活者の私には、心理的な安心感も大切な要素です。多少の機会損失よりも、安心して眠れる夜の方が価値があると考えています。

年金生活者として、急がず、焦らず、着実に資産形成を進めていきたいと思います。

ただ、この4年間の投資経験を通じて、一つだけ確信を持てることがあります。それは「投資は必要だ」ということです。

インフレによる預貯金の目減りを実感する中で、資産を守り、できれば少しでも増やしていくためには、投資を続けていく必要があります。

長期的な目標として掲げているのは、「年金+α」の収入源の確立です。

特に高配当株からの配当収入は、わずかではありますが、定期的な収入として心強い存在です。SCHDやEDVからの配当や、日本の高配当株からの配当は、これからの楽しみの一つです。

シニア投資家としての心得として、私が大切にしたいのは「自分のペースを守る」ということ。

世の中には様々な投資手法や成功例が紹介されていますが、それらに振り回されることなく、自分の生活スタイルや心理的な安心感を重視した投資を続けていきたいと思います。

まとめ

このように、私はYouTubeで投資を知り、つみたてNISAから始めて、今では新NISAや特別口座で自分なりに運用するまでになりました。

まだまだ「つまみ食い投資」的な要素は満載ですが、それも含めて私らしい投資スタイルだと受け入れています。

これからも、焦らず、慌てず、でも着実に。そんな穏やかな資産形成を心がけていきたいと思います。

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