「物を捨てたいけれど、どこから始めればいいのかわからない」
「高かったからもったいない」
「いつか使うかも」
という思いで物を手放せない方、一度は始めたものの続かなかった方、そんな悩みを持つ皆さんへ。
2024年62歳で捨て活を始めた私も、同じ悩みを抱えていました。
ブログとメルカリも同時にスタートし、三つの新しいことを並行して進める難しさに直面。
特に「気力体力のあるうちに」と決意した捨て活が停滞していることに危機感を覚え、新しい刺激を求めて書店へ。そこで出会ったのが、この『人生が変わる 1日1つ 断捨離』です。
この本は、行き詰まっていた私の背中を優しく押してくれました。物を減らすことへの罪悪感が強かった私に、新しい視点と具体的な実践方法を示してくれたのです。
本の紹介
- 『人生が変わる 1日1つ 断捨離』
- 著者:やましたひでこ
- 出版社:永岡書店
- 発売日:2023年10月10日
本書は、単なる「片付け術」の本ではありません。モノとの向き合い方を見直すことで、自分らしい生き方を取り戻すためのガイドブックです。
特に印象的なのは「モノは使って初めて輝く」という著者の言葉です。この一言で、「もったいない」という後ろ向きな思考から、「使わないことこそもったいない」という前向きな発想への転換が生まれます。
各章では、そんな新しい視点とともに、具体的な実践方法についても丁寧に解説されています。
本書の注目ポイント5選
「今」と「自分」を軸にする アプローチ
本書の最大の特徴は、「今」と「自分」を判断基準の中心に据えている点です。
「いつか使うかも」「もったいない」という迷いは、実は今の自分ではなく、過去や未来の自分に目が向いているために起こるものだと気付かせてくれます。
私自身、長年着ていない服を見て「痩せたら着られるかも」と考えていましたが、それは未来の不確実な自分に期待を寄せているだけでした。

「今の自分に必要か?」という問いかけは、シンプルでありながら、モノを手放す際の明確な判断基準となってくれます。
自己肯定からスタートする優しさ
2024年、62歳で終活を意識して始めた捨て活。
何年も着ていない服、食器棚にギューギューの食器、大量の化粧品など、心を鬼にしてごみ袋へ入れていきました。
しかし、あっという間に大量のゴミ袋の山ができ、「これは全部お金で買った物だった」という罪悪感で苦しくなり、3日で心が折れてしまいました。
この経験から、メルカリを始めることにしたのです。
その後、ブログも始めましたが、私は1点集中型の性格。ブログに夢中になるあまり、捨て活もメルカリも停滞してしまいました。
「気力体力のあるうちに進めなければ」という焦りを感じ、新しい刺激を求めて書店へ。そこで出会ったのが本書でした。
「モノをためてしまった自分を責める必要はない」「買い物に失敗した自分を許してあげて」という著者の言葉に、大きな安心感を覚えました。
自分を責めるのではなく、認め、受け入れることから始められる――この気づきが、私の新しい一歩となったのです。
私の捨て活の実践については、こちらの記事をご覧ください。「60代から始める捨て活のコツ5選|「残す」と「捨てる」の考え方」
「1日1つ」という心地よい実践方法
本書では、「1日1つ」という無理のないペース設定を提案しています。
これにより、「時間がない」「体力的に厳しい」という悩みを抱える方でも、無理なく継続できる方法を示してくれています。
私の場合、「少しでも体力があるうちに早くやらなければ」という焦りがありましたが、この「1日1つ」という考え方のおかげで、プレッシャーから解放されました。
その結果、むしろ着実に断捨離を進められるようになりました。
特に印象的だったのは、この「1日1つ」という無理のないペースだからこそ、物との向き合い方にも余裕が生まれたことです。
息子たちからのプレゼントや成人式の振り袖など、自分にとって本当に大切なものを見極め、残すという選択も素直にできるようになりました。
心に響く言葉の数々
本書の各ページには、断捨離に悩む人の心に刺さる言葉が散りばめられています。
「人生の主役は『自分』『モノ』じゃない」
「『使うかも』のカモグッズは追放『使いたい』のたいグッズはウエルカム」
「モノは使って初めて輝く」
これらは、私の心に響いた言葉のほんの一部です。
本書を読み進めるたびに、「まさにその通り!」と膝を打ちたくなる言葉との出会いがあります。
そして、これらの言葉は単なる格言ではなく、日々の実践につながる具体的な指針となってくれるのです。
実践的なツールの充実
本書の実践的な価値を高めているのが、豊富なチェックリストやワークシートの存在です。
「1日1つ断捨離チェックリスト」では、場所ごとに3回のトライができるよう設計されており、進捗が目に見える形で確認できます。
「捨てる判断ができるようになる魔法のリスト」は、物との向き合い方を3段階に分けて提案してくれます。
例えば「壊れている」「汚れが酷い」などの明確な基準で即座に判断できるものから、「高かったけれど本当は気に入っていない」といった感情が絡むものまで、状況に応じた判断の仕方を示してくれます。
特に「一旦保留して良い」という選択肢があることで、無理なく決断を進められる工夫がされています。
このような具体的なツールの存在が、実践への一歩を後押ししてくれるのです。
まとめ
本書の魅力は、断捨離を「自分を大切にする行為」として捉え直している点です。
「1日1つ」という無理のないペース設定と、明確な判断基準の提示により、誰もが実践できる断捨離の入門書となっています。
特に印象的なのは、本書が持つ「優しさ」です。モノへの執着に悩む読者の気持ちに寄り添いながら、でも確実に前に進める方法を示してくれます。
断捨離初心者の方はもちろん、これまでの断捨離で行き詰まりを感じている方にも、心からお勧めできる一冊です。
本書を読んで実践することで、きっとあなたも気づくはずです。
断捨離は単なる「片付け」ではなく、自分らしい人生を取り戻すための大切な一歩なのだということに。
「1日1つ」からでいい。その小さな一歩が、確実にあなたの暮らしを、そして人生を変えていってくれるはずです。

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